賃貸物件を借りたけど、どこか不便さを感じた経験はないでしょうか。
また、退去の際に原状回復費用でトラブルになるということも考えられます。
賃貸物件に引っ越した初日は荷物が届いたり、荷解きをしたりと何かと忙しく過ごすことになります。
この記事はこんな方にオススメ!!
・初めての引越しで何をしたらいいかわからない方
・退去時の請求を対策しておきたい方
少なくとも、今後数年間はお世話になるお部屋です。
そこで、引っ越しで荷物を入れる前に以下のことをチェックしてみてください。
そうすれば、日々の生活はもちろんのこと、退去の際のトラブルも避けることができるようになります。
掃除をして、傷のチェックをする
まずは掃除をしましょう。
前の人が退去してから工事をして清掃もしていますが、何人もの方が内覧に来られ、かつ、時間も経過しているため、自分の手でもう一度掃除をしましょう
掃除をすることで、「室内にもともとあった傷」のチェックも同時に行うことができます。
室内にもともとあった傷のチェックは、写真を撮っておくと効果的です。
そして、家主さんもしくは管理会社に傷があった旨を伝えておきましょう。
そうすることで、退去の際に起こりうるトラブルを回避することができます。
上から下へ掃除すること
空室は換気もされていない部屋ですので埃などが溜まりやすくなります。
クイックルワイパー等を利用して、手の届かないところもさっと掃除しておきましょう。
新築であっても、お部屋の内覧で人が出入りしているほか、ハウスクリーニング施工から時間が経過していることがほとんどです。
どのようなお部屋を借りたとしても、掃除をすることからはじめましょう。
防虫殺虫処理をすること
バルサンを利用するときは、お部屋に何もない状態で利用しましょう。
集合住宅(マンションやアパート)での利用には、「霧タイプ」を選んでください。
間違って「煙タイプ」を選んで利用してしまうと、火災報知器が作動することがあります。
賃貸物件では、構造上虫やにおいが上がってくることはほとんどありません。
しかし、一部の物件では外部や排水管からの虫の侵入が発生することがあります。
全ての虫の侵入を排除することは現実的ではありませんが、少なくともお部屋を借りた段階で部屋にいる虫は殺虫処理を行っておきましょう。
カビが生えそうなところに防カビ処理をすること
浴室などのカビが生えそうな箇所に防カビの燻煙処理を行いましょう。
特に、浴室の天井はあまり清掃する機会もありませんので、カビが生えやすくなります。
天井に発生したカビは、浴室全体に広がりやすくなりますので、事前にカビの発生を抑制することが重要です。
水回りのコーティング処理をすること
洗面台や浴室、キッチンシンクなどの傷が目立ちやすい箇所は、コーティング処理を施すことが重要です。
コーティング処理を行うことで、新品の輝きが長持ちします。
傷もつきにくくなるほか、清掃の頻度も少なくて済みますのでおすすめです。
特に洗面台や浴室の鏡は、曇り止め処理を施すことも大切です。
見た目には大きな影響を及ぼすことはありませんが、生活において非常に快適に過ごすことができるでしょう。
室内設備のチェックをする
室内にもともとある設備が機能するかどうかのチェックをしましょう。
すぐに使用しない場合であっても、一度作動状況を確認しておくことが重要です。
機械はいつ壊れるかはわかりません。
また、入居後すぐに不具合が発見した場合は、家主さんや管理会社が対応してくれますが、ある程度時間が経過したときは、誰が負担するかということでトラブルになることも想定されます。
室内設備をリストアップして確認する
賃貸契約をした際に、重要事項の説明を受けられているはずです。
その書類(重要事項説明書といいます)に、室内にある設備がすべて記載されていますので、それをもとに順番にチェックしていきましょう。
設備かサービス品かどうかを確認する
室内にある備品であっても、全てが設備であるかどうかも確認する必要があります。
設備とは、普通に使用していて故障した場合は、家主さんもしくは管理会社が修理交換してもらえるものです。
サービス品(残置物という表現もあります)の場合は、理由にかかわらず、撤去・交換を行う場合は全て入居者が負担しなければなりません。
室内にある備品が、どれが設備で、どれがサービス品なのかを、入居してすぐに改めて確認しておきましょう。
各種設備の確認方法
・エアコン
エアコンは利用する時期ではなかったとしても冷房・暖房ともに作動させましょう。
冷房の場合は冷気が出ない、暖房の場合は暖気が出ない、また異音や漏水がないかどうかも確認の対象です。
ほか、空室期間が長期にわたっていた場合は、カビ臭い匂いが発生することもあります。
こういった場合は、エアコンの洗浄清掃を家主さんもしくは管理会社に依頼してみるとよいでしょう。
・照明器具
スイッチが正常に作動するかどうか、全ての照度で点灯するかどうかを確認しましょう。
特に、トイレ・廊下・洗面台・浴室などに設置されている小さな電球は切れやすいものです。
当初から電球が切れているケースも想定されますし、器具が悪くなっていることも想定されます。
面倒ですが、一つずつチェックしていきましょう。
・ウォシュレット
最近の賃貸物件では必須の設備になっているウォシュレットですが、これも全ての機能を試しておきましょう。
洗浄水の強弱切り替えができるかどうか、便座の温度設定ができるかどうか、などがチェック項目です。
また、ウォシュレットは意外と電気を使用する家電です。
季節に合わせた温度設定を行うことや、常時便座の蓋を閉めておくことで、かなりの電気代が節約できます。
ウォシュレットには省エネモードやタイマーが実装されているものもありますので、説明書を読んでおくとよいでしょう。
換気扇や換気口にフィルターを設置する
室内にある20㎝程度の正方形は換気口です。
換気口の四方が黒ずんでいるのを見たことはないでしょうか。
これは室外からの埃や、室内からの油汚れなどが原因です。
見た目にも不衛生ですので、フィルターを設置することで、一定の汚れ防止効果を見込むことができます。
またキッチンのレンジフードは油汚れがこびりつくと掃除が非常に大変です。
油汚れがひどい場合は、退去のときに清掃費用を請求されることもあります。
このようなことを防ぐためにも、フィルターを設置することは非常に重要です。
100均で購入できるもので十分ですので、ぜひとも設置しましょう。
きちんと準備をして、快適な新生活を送ろう
著者も掃除が非常に苦手であり、大学生のときに一人暮らししていたときは、退去のときにかなりの金額を請求されてしまいました。
その経験をもとに、どうすれば部屋を汚さずに生活をすることができるかをご紹介いたしました。
少々面倒な話ではありますが、入居の際にきちんと準備をして、安心して快適な新生活を送れるようにしましょう。