履歴書に記載する入社日や退職日がわからないときの調べ方

転職活動において履歴書の作成は慎重に行いたいものです。
しかし、いざ履歴書を書こうとすると「前職の入社日や退職日がわからない」と、筆が止まることがよくあります。

そこで今回は、履歴書の作成で知っておきたい「入社日や退職日の調べ方」について解説いたします。

明日履歴書を提出しなければならないときであっても、なんとかなる裏技まで。
ぜひ最後までお読みいただき、履歴書作成の参考にされてください。

目次

入社日や退職日を正しく記載する必要性について

履歴書の作成において入社日や退職日は必ず正しい日付を記載しなければなりません。
なぜなら、正しい経歴が記載されていなかったことが入社後判明した場合、経歴の詐称として取り扱われる可能性があるからです。

せっかく転職が成功したとしても、あとでトラブルになっては本末転倒です。
くれぐれも、入社日や退職日は正しい日付を記載しましょう。

入社日や退職日を確認する方法

ここからは、入社日や退職日を確認する方法について解説いたします。
どうしても思い出せないときや、忘れてしまったときは、この方法を順番に試してみるとよいでしょう。

給料明細を確認する

会社から支給される給料明細を確認することで、入社日や退職日がわかります。
なぜなら、給料明細には入社日や退社日に関する情報が記載されていることがあるからです。
まめに給料明細を残している人であれば、この方法が確実でしょう。

また、お手元に給料明細がなくとも、給料振込の履歴等から追いかける方法も有効です。
最近は、銀行口座をアプリで管理されている人も多いですから、一度この方法をお試しください。

源泉徴収票を確認する

会社から配布される源泉徴収票を確認しても、入社日や退職日がわかります。
なぜなら、源泉徴収票にも入社日や退職日が記載されるからです。

源泉徴収票は会社から毎年発行される書類で、会社から見ていくら給料を支払い、所得税をいくら納付したか、がわかるものです。

源泉徴収票は会社ごとに7年間の保存義務がありますので、在籍していた会社に再発行依頼することも可能です。

なお、源泉徴収票は転職エージェントの利用時や新しい転職先へ入社したときに必要になる重要な書類です。
くれぐれも紛失しないように管理しておきましょう。

マイナンバーカードで確認する

マイナンバーカードを登録取得済の方は、マイナポータルで確認することも可能です。
マイナポータルにログインして、雇用保険の資格取得日と資格喪失日を入社日と退職日に読み替えて把握することができます。
あまりメジャーな方法ではありませんが、行政が把握している情報ですので、信頼性が非常に高い検索方法といえます。

なお、マイナポータルで把握できる情報は以下の通りです。

  • 雇用保険加入の事業所名
  • 資格取得日
  • 資格喪失日

ねんきんネットで確認する

ねんきんネットで確認する方法もあります。
ねんきんネットにログインすることで厚生年金の加入状況がわかるため、加入履歴から入社日と退職日を知ることができます。

なお、ねんきんネットで把握できる情報は以下のとおりです。

  • 各月の公的年金制度の加入状況
  • 各月の国民年金保険料と国民年金付加保険料の納付状況
  • 各月の厚生年金保険等の給与とボーナスの金額
  • 年金の見込額
  • これまでの保険料納付額

ハローワークで確認する

ハローワークでも過去の職歴および入社日と退職日を確認することが可能です。
なぜなら、ハローワークでも雇用保険の加入履歴を知ることができるからです。

手続きは以下のとおりです。

  • 雇用保険被保険者資格取得届出確認照会票に必要事項を記入
  • 本人確認書類(運転免許証など)を準備
  • 雇用保険被保険者証の番号を準備
  • ハローワークへ提出

なお、ハローワークへの雇用保険被保険者資格取得届出確認照会票は電子申請も可能です。
詳しくはこちらのリンクを参照ください。

入社日や退職日がわからないとき

いくら手を尽くしても、時間がない・探しようがない人は、これから紹介する方法を試してみてください。
確実性には劣りますが、入社日や退職日を探すヒントになるかもしれません。

同僚に聞いてみる

当時一緒に働いていた同僚に聞いてみる方法です。
同僚であれば何か一緒に思い出してくれるかもしれませんし、社内の伝手で問題が解決するかもしれません。

ぜひ藁にもすがる気持ちで聞いてみてください。

スマートフォンの履歴を確認してみる

スマートフォンのさまざまな履歴から、当時の情報を探してみる方法が考えられます。

画像・動画・SNSから、歓迎会や送別会の写真が出てくるかもしれません。
メッセージのやりとりから、入社日や退職日に関する情報を思い出せるかもしれません。

意外なところにヒントが隠れていることがあります。
あきらめずに探してみましょう。

入社日や退職日に嘘をついたらバレる?

新しく入社することが決定した会社が、入社日や退職日を調べることはあるのでしょうか。

ここでは、嘘の入社日や退職日がバレる可能性について解説します。

リファレンスチェックでバレる

直近の勤務先へ入社予定会社がリファレンスチェックを行うとき、入社予定会社が社員の過去の入社日や退職日を知ることがあります。

リファレンスチェックとは、採用担当者が、応募者が提供した情報が正確で信頼できるかどうかを確認するために行われるチェック作業のことです。
前職の同僚・上司などから、応募者のスキル・経験などの情報をヒアリングします。

リファレンスチェックの主な目的は経歴や実績の事実確認や人物像を確認することにあります。そのため、入社日や退職日は主要な論点ではありませんが、あまりにも大きくズレているとリファレンスチェックの過程で日付のずれが発覚することがあります。

雇用保険の加入手続きでバレる

企業は労働者を雇い入れたとき、雇用保険の加入手続きを行いますが、その過程でバレる可能性があります。
なぜなら、雇用保険被保険者証には過去の加入履歴が記載されているからです。

思わぬ人間関係でバレる

同業他社に転職したときに、前職と現職の会社内でそれぞれ知り合いがいたとき、人間関係からバレることがあります。

入社日や退職日は転職活動を始めたらまず確認しておこう

今回は、履歴書のなかでもつまづきやすい「入社日や退職日の調べ方」について解説いたしました。

入社日や退職日を本当に調べようと思うと、時間と労力がかかります。
そのため、著者のおススメは、転職活動の第一歩目に「履歴書を作成すること」です。
送金履歴書を作成しておくことで、入社日や退職日の確認で悩む時間を減らすことができ、転職活動に集中することができます。

ぜひ、転職を思い立ったら履歴書から作成することを心がけてください。

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